耕運機

40年前の耕運機を実家の物置から引っ張り出してきた。

エンジンがかからないかと思ったが、
軽油を足し重いクランクシャフトを何回か回すと
黒煙を吐きながらエンジンがかかった。

エンジンオイルを交換し、ギアオイルを足し、各所に注油して蘇った。
10年ぶりの稼働である。

古いディーゼルエンジンで、クランクシャフトを回してエンジンをかける。
馬力とトルクがある。

このエンジンを昔は発動機と言った。

今では聞き慣れない名前であり、現存している耕運機は少ない。

昔の機械は頑丈にできている。まだ現役で使えそうだ。

トラクターを使うようになる前は
どの家でもこの耕運機を使って田んぼを耕していたものだ。

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昨秋より広い畑を借りて、
すでに玉葱、にんにくが植わっている。

これからジャガイモ、葱、キャベツ、スイカ、トウモロコシ、さつまいも etc…
の苗を植える。

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日曜百姓は楽し。

空は蒼く、美空にひばりがさえずっている。(親父ギャグ?)

土手に座り、仙丈ヶ岳を目の前にうまい珈琲を一杯。

世は空前のキャンプブームとやら。衰える気配なし。

昔、米軍のキャンプとは“難民収容所” “捕虜収容所”と言った。
今のキャンプ場もそれに似ている。

今の世はキャンプ場に行き、キャンプはかっこ良い遊び。
あえて言うなら密集地に行き、木を削り、火打石で火をつけることが儀式。

インスタ報告を怠らない。

ドローンまで飛ばす輩もいるらしい。

そして隣を意識しながら道具と食い物の品評会。

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とあるアウトドア作家が言っていた。
「便利さを道具に頼る野遊びは 財布と頭がカラになる」

その通りである。

もっとかっこいい野遊びはないのか?
例えば男の実践。森の生活とか、こんなひとり百姓とか。

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T. Ito