親から娘へ

2016.1.28
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愛知県知多郡在住のご夫妻から

「娘夫婦が長野県松川町の山間に移り住みコーヒー専門店を開業するので
25年前から使用している薪ストーブを移設してもらいたい」

との問い合わせがあり、引き取りに行った。

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25年前の「バーモントキャスティングス・デファイアントアンコール」
のグリーンである。

ホウロウは至る所が剥げているが、25年間の歴史が滲み出ている。


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内部の燃焼システムも全く問題なく、
バーモントキャスティングスの良き時代に製作されたものである。

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ご夫妻は薪ストーブを焚いていた事で、
「何度か家族の危機を薪ストーブの炎が救ってくれた」と真顔で話してくれた。

ご主人は趣味でカントリー、ブルーグラスのギターを弾いている。

「いつか我が社でコンサートをやってください」と伝えた。

このアンコールは現在、娘さん夫妻の営む松川町のコーヒー店《珈琲十分》で、
娘さん夫妻と生まれたばかりの赤ちゃんの心と身体を温めながら見守っている。

親から子へ、世代を越え、なんとなく心温まる話である。

(アンコールは店の奥に。グリーンの琺瑯煙突も移設した。)

(豆はマスターの手挽き)

(おてんば?やんちゃ?な猫も)


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T. Ito