出張余白
2018年1月17日
1970年代、雑誌の資生堂男性化粧品の広告、
確かMG-5かブラバスだったろうか。
私と同世代の親父達は懐かしくなると思う。
『奉給生活・出張余白』というコピーのCMが当時より惰弱だった当方は、
このコピーがいたく気に入っていた。
要は
「サラリーマン生活、出張の仕事を早く切り上げ、余白を楽しもう」
と言う意味か?
といわけで、昔も今も、出張余白を時々(?)実行している。
奈良市郊外での打ち合わせが終わり、少し時間を取り、唐招提寺の門をくぐった。
唐の僧侶・鑑真和上が日本の招きに応じ、
五度の航海の失敗を重ね盲目の身になり
航海六度目で日本に渡来し仏教の教えを説き、この寺を建立したとの由来の寺である。
金堂 天平の甍
如来座像
鑑真和上 御廟
四時近かったので拝観者も少なく静かであった。
寺の拝観は冬が良いと思う。
空気が張りつめていて背筋がピンとする。
夕暮れ時、
知らない街を気ままに歩き、開いている酒場を探しウィスキーを一杯、
というのも出張余白の愉しみであろう。
なんだかBS “酒場放浪記”の吉田類みたいになってきた…
自分の影